イムス板橋リハビリテーション病院 理学療法BLOG

東京都板橋区のイムス板橋リハビリテーション病院 理学療法部門の活動報告BLOGです。勉強会や学会参加報告など当院の理学療法部門の魅力をお伝えできればと思います。気になった方はこちらのHPにもアクセスしてみてください。 HP: http://itareha-pt.jimdo.com/ 休日勉強会グループItareha Study GroupのTwitterものぞいてみてください。Twitter : https://twitter.com/ItarehaStudy?lang=ja

ゲイトソリューション

ゲイトソリューションといえば、油圧ダンパーの組み込まれた装具の足継手のことを指しています。

 
開発者である山本澄子先生は
理学療法学 第39巻第4号(2012年)の「バイオメカニクスから見た片麻痺者の短下肢装具と運動療法」でゲイトソリューションのことを以下のように説明しています。
 
ゲイトソリューションの足継手は正常歩行で見られる立脚期の4つのロッカー機能のうち、ヒールロッカーとフォアフットロッカーの補助を行っています。
ヒールロッカーでは、「踵から接地し、足継手が底屈する際に油圧ダンパーの効力によって、急激なつま先接地を防いでなめらかな接地を可能とする。」
フォアフットロッカーでは、「踵が離れた後のフォアフットロッカー以降に足継手は再び底屈するが、その際に油圧ダンパーの制動によって過剰な底屈が抑えられる。」とあります。
 

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文献の中では、片麻痺患者の三次元動作解析装置と筋電図を用いた歩行分析の結果からゲイトソリューションによる歩行練習でどのような効果を得られるか説明されています。
例えば、
適切な補助によるアンクルロッカーの改善
筋活動パターンを正常歩行に近づける(屈筋・伸筋の切り替えが出現)etc...
 
改めて、ゲイトソリューションは治療手段の1つとして素晴らしいものだと感じました。
ぜひご一読を!
 

ゲイトイノベーション説明会

はじめまして、板リハ広報担当の石井です(職種責任者の石井ではないです)。

本日がはじめてのブログ更新となります。これから皆さんに当ブログを通じて、当院リハビリテーション科の魅力をお伝えしていこうと思っています。よろしくお願いします。

 

今回は7月13日に行なわれたパシフィックサプライの長下肢装具ゲイトイノベーションの院内説明会の様子を報告したいと思います。

 

 

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当院にあるゲイトソリューション付き長下肢装具との違いは

 

①着脱が簡易的(長下肢装具から短下肢装具の取り外しも簡易的)

②フィッティングが良好

③ただ重い…

 

使用後の感想はやはり重いという声が一番多かったです。

③は対象者の状態によって異なりますが、脳血管疾患のリハビリにおいて、運動量の確保が重要というエビデンスが既知である中、リハビリ中の装着時間が短縮されるというのは大きなメリットですね。

リハビリにおいて、患者様に直接かかわる時間の1分1秒を大切にし、これからも量と質の向上を追求していきたいと思います。デバイスの有効活用も非常に重要ですね。

 

簡単ではありますが今回のブログ更新は以上になります。これからも定期的に更新していくので、よろしくお願いします。

 


※上記のゲイトソリューションからのリンクは用語解説ページへと繋がっております。